P.132,133 ヤマハYF-24

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YFシリーズフィッシングボートの魅力をさらに引き出すべく 弊社・井上嘉夫が徹底艤装

ヤマハの50年余りに渡るボート創りのノウハウを結集したフィッシングイノベーション。YFシリーズの中でもYF-24はフィッシング機能、走行性能、安定性能、そしてデザインと多くのユーザーに認められた人気モデルとなりました。その魅力を探ってみると、スクエアバウとスターンに設けられた広いフィッシングスペース。MV-R船型とW.T.B.(ウェーブスラスターブレード)との組み合わせにより、快適な乗り心地と優れた凌波性・操縦性など、船外機艇の常識を覆す走行性能を実現。また、フィッシングにおいて風流れ抑止性能を向上させるW.T.B.と、走行安定性と波の中での静止安定性を高めるA.R.B.(アンチローリングブレード)は優れた性能を誇ります。

今回の艤装テーマはファミリーフィッシング
広いキャスティング、ジギングスペースがあり走行性と静止安定性が抜群で風流れ対策されたスパンカーボート。本格的なフィッシングボートとしてフィッシング艤装することはもちろんできるのですが、釣り、釣り、釣りの艤装ではなく、今回は「家族やフィッシング初心者の仲間達と楽しく過ごすためのボート」をコンセプトに艤装してみました。

艤装プランは2012年の6月に一度描きましたが実現せず、2013年9月にもう一度描いたもので実行しています。(長いことこの手書きのイラストでプランしているのですが、これでないと考えが出てこないのです)

完成した艇を右舷前方の上から見ています。YF-24の外観上の特徴ともなっているスクエアバウと腰下までホールドするバウレールは、確かにキャスティングやジギングに集中できる環境を持っています。スピニングリール用ロッドラックはプレーに邪魔にならない一段下のレールにセットしました。

スパンカーはやはりセンターですね。ステンレス架台を製作し船外機と重ならないようにしています。まだ、モーターウェルの両サイドにスターンレール(ヤマハオプション)を配置していませんが、スパンカーのサイドステーがキャスティング等に邪魔にならないので、ボトムフィッシングと両立することができます。

ファミリーフィッシング艤装の実際

A.R.B.(アンチローリングブレード)によって静止安定性が高まり、このサイズの船の中では広いアフトコクピットを持つYF-24。ファミリーフィッシング艤装を以下のように提案してみました。

・アフトステーション用シート48420&シートベース75533(改造品)
・ストレージボックス4929(オープン)×2、4910(蓋付)×2
・清水ギャレーテーブルシステム(ベイトタンクPF-14利用)
・YETIクーラーボックスYT45、固定用クーラーマウンティング
・マイボートスパンカーライトⅡカバー付、ワイヤーステー仕様
・スパンカー用ステンレス架台、レイルマウントロッドラック×2
・スパンカー利用バテンオーニング(取り外し式)
・タックルラックFMS-1W×4(アフトコクピット四隅に設置)
・ルーフ用ロッドラック4連(ステンレスパイプ加工品)
・LEDモジュールデッキライト6176、LEDチューブライト
・PVCホルダー(HH-8小物入れ×1、HH-6ドリンクホルダー×2)
・コンビネーションガスバーベキューセットA10-208

アフトステーションではフィッシングシートに座って手前船頭の釣り座システムを完成させています。大型の生簀ハッチがありますのでこれ以上左舷に寄ることができないのですが、生簀ハッチを毎回開けないで小さなハッチを付けて対応するようにすれば、シートの高さを下げることもできます。

ベイトタンクの容量は53ℓ、テーブルはキングスターボード製でシンクとシャワー兼用フォーセット(スイッチ付)を付けて清水ギャレーシステムを完成。清水の汲み上げはタンクに入れた水中ポンプ(毎分10リットル)で行います。保冷力抜群なYETIクーラーボックスは、後部座席としても利用が可能です。

スパンカーはモーターウェル前のセンターに付けているので、展開収納も安全に行えます。マストをオフセンターに付けている船を見かけますが、基準が連れてしまう?ので制御しにくくなると思います。

スパンカーを利用して取り外し可能なオーニングを設備しました。幅1.3mで長さ1.44mですが夏の日差しは十分遮る大きさと思います。全速で走行してみましたが強度は十分保たれました。(収納袋付)

ルーフトップにロッドラックを製作しロッドホルダー1215を4本セット。LEDデッキライトは取付け位置が高いほど有効なのでこの位置に。LEDチューブライトをルーフ下の天井灯にしました。

スパンカー架台は船外機がチルトアップされますのでパイプを補強して前に出しています。サイドステーは架台の両端から取り、その間にレイルマウントロッドラックFMS-1Wを両舷に配置しました。

1984年から続く米国ENTRESS MARINEのレイルマウント・ロッドホルダーRMP-1が生産を中止して2年が経過。世界中を探しましたが良いものが見つからないのでFMSでオリジナルモデルを開発しました。

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