トローリングの基礎知識と方法(ビッグゲームフィッシング編)

カタログPDFはこちら

ライトトローリングをある程度マスターすると、次はいよいよ大型魚との戦いビッグゲームフィッシングにチャレンジと言うことになるのですが、フィッシングの基本はライトトローリングと大きく異なるところはありません。しかし、初心者がいきなり30ポンドのタックルでカジキ釣りに挑んだところで、ヒットすることはできても、ランディングすることはほぼ不可能なことで、ベテランでもかなり確率が下がるラインクラスでのフィッシングとなります。したがって、このコーナーではビックゲームに適切なフィッシングタックルの紹介と、基本的な準備、トローリングの方法等を中心に解説していきます。

1. ビッグゲームフィッシングに必要なフィッシングタックル

ライトトローリングでの対象魚を10kg前後とすると、それ以上は全てビッグゲームと言うわけではありません。使用するラインのクラスによって、ライトクラス(12~30ポンド)、ミディアムクラス(30~50ポンド)、ヘビークラス(80~130ポンド)に分かれ、対象魚やフィッシングのスタイル、使用者のレベルによって適切なクラスを選ぶことがフィッシングを楽しむ上で重要なことになります。そこで、近年沿岸近くで数多く釣れているカジキマグロ50~200kgを対象魚に、確実に捕らえることができる50~80ポンドクラスのロッド&リールを使用し、ビッグゲームにチャレンジします。まず、それに適合するその他必要なフィッシングタックルを当マリンカタログ内より選定し紹介しました。

❶PENNインター 50ポンドセット
インター Vグラスロッド50ポンド+インターリール50VSWライン付 ¥215,300(税抜)
❷PENNインター 80ポンドセット
インター Vグラスロッド80ポンド+インターリール80VSWライン付 ¥289,900(税抜)
❸SHIMANO 50ポンドセット
インター Vグラスロッド50ポンド+ TIAGRAリール50Wライン付 ¥196,900(税抜)
❹SHIMANO 80ポンドセット
インター Vグラスロッド80ポンド+ TIAGRAリール80Wライン付 ¥266,500(税抜)
※ロッドは写真と異なります。詳しくはP67を参照ください。
❺ロッドセイフティライン2.0m ¥2,400(税抜)
❻フライギャフ8インチロープ付 ¥82,400(税抜)
❼フィッシュバット ¥6,000(税抜)
❽バケットハーネスBHL ¥98,000(税抜)
❾フィッシンググローブ ¥4,800(税抜)
⑩レザーロンググローブ ¥3,500(税抜)
⑪トローリングルアーセットC-1¥138,000(税抜)
⑫タックルボックス予備品&補修キットC-1 ¥110,000(税抜)

※❶~❹に関しては4者より選択するアイテムですが、基本的に同一メーカーで各クラス2セットずつ選ぶことをお勧めしています。(例:❶×2セット、❷×2セット)

2. タックルの基本的な準備
フィッシングタックルの準備の仕方は、基本的にライトタックルと変わらないのですが、ラインクラスが50~80ポンドとなると、ドラグ強度も5~10kgになるのでロッドやリールに掛かる力は大変大きな物になってきます。すなわち、タックルのサイズが上がる分強度や耐久力も必要になりますので入念な準備が必要とされるわけです。そこで、ここではビッグゲームフィッシングで特に重要なロッド&リールの準備の仕方について解説しました。

ライトクラスのセッティングなら手で確実に締め込み、リール側に付いているロッドクランプで固定すれば安全なのですが、50ポンドクラス以上のリールをセットする場合、ストラップレンチを利用してバットやリールシートのリングを締め付けることが必要です。ファイト中、リールが左右にガタガタすると、とても使いづらくハンドル操作がうまくいきません。

トローリングロッドのガイドはラインを保護する重要な役割をしています。中間部は魚の強烈な引きでロッドが弓なりに曲がる時に活躍してくれますが、トップガイドには常にテンションが掛かっています。もしこのガイドのローラーが動かなければラインはすぐに痛んでしまいますので常にメンテナンスする必要がある重要な部分といえます。

ライン強度とドラグの調整範囲

3. トローリングの方法
流し方は曳釣りやライトトローリングと基本的に同じなのですが、ここ数年間に全国各地でカジキを狙ってさまざまな方法が行なわれるようになっています。そこでこのコーナーでは、流すルアーの数は少ないがトラブルを避けて確実に流す方法や、オーソドックスな方法、そしてカジキを誘き出す方法などを紹介します。

●ヒコーキを使った確実な方法(カタログP45、46、54を参照)

多くは漁業者が行なっている方法ですが、ヒコーキをルアーの手前に付け3本で流します。この方法はルアーの状態を確実にチェックできるし、トラブルも最小限に抑えられることが最大の特徴です。ヒコーキの抵抗でフックアップした魚は早めに弱ります。

●一般的な方法(カタログP56を参照)

なんと言ってもこの方法が基本であると考えております。ルアー 4本を確実に流すことが重要で❺のルアーは余裕があったら流すようにします。
❺のルアーはロングに流すより、手前に位置させるほうがヒットする確率は高いように思います。

●ティザーで誘き出す方法(カタログP7¥56を参照) 

●使用ルアー
❶リルドック ❷ミディアムプランジャー ❸ラバルーカス ❹ベビールーカスディーカ ❺コギンズスモールスラント
ティザーとして❻コギンズタドスクープ ❼ビックアイ

この方法は流す本数が合計で7本になりますので、ルアー間の距離や流す位置などにも十分な配慮が必要です。さらに魚がヒットした時には他のルアーを片付けることにもなりますので、クルーの人数も必要になります。誘き出すために使用するティザーはフックを付けない大型のルアー(フックが無いので良く泳ぐ)が最も有効で、手前15~20mの泡がある位置にあってもカジキはこのルアーめがけて出て来ます。この時黙って見ていると、ルアーは食いちぎられてしまうので素早く船に引き込みます。するとカジキは❸❹のルアーに向かい、そこでフックアップしなければ❶❷、❺と狙ってきます。

4. アウトリガー・ポールにトローリング用ルアーをセットする方法
アウトリガー・システムが強度的にしっかりしていればポールの途中からルアーを流すことも可能です。この場合、Wハリヤードシステムという方法もあるのですが、船までとどくロープラインをポールに固定する方法でもよいと考えます。ロープエンドには、ナスカンを付けて曳釣りの方法でルアーを流すこともできます。
アウトリガー・ポールには、ハリヤードラインをセッティングします。AFTCOアウトリガー・クリップを使用してその中にリールラインを通し、アウトリガー・ポール先端まで引き上げルアーを希望する位置まで流します。この状態で魚がヒットするとクリップからラインが外れ、リールのドラグが滑り魚とのファイトが始まるわけですが、クリップの調整が適切な張力によって調整されていないとうまくいきません。アウトリガー・ポールの弾力によっては、一概には言えない部分がありますが、リールのドラグ強度に対してクリップは30~40%で外れるように調整する必要があります。つまり80ポンドリールドラグ8kgならばクリップ調整は2.4~3.2kgで外れるように調整します。


カジキとのファイトシーン。まさしく引っぱりっこです。

タックルの準備の重要性を感じます。


今度はカジキとリーダーマンとの引っぱりっこです。

リーダーグローブの重要性を感じます。


ついに仕留めたビッグマーリン!女性アングラーです。

万全の準備と経験の勝利のシーンです。

一覧へ戻る