23-24FMSテキスト編
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〜るす装艤てしうこはトーボ〜編トーボ・グンィテッィフ・トスベ:章4第94この艇は、オーナーのご希望でフライブリッジヘルムステーションに加えロアヘルムステーション、更にはアフトデッキ右舷側に設けたアフトヘルムステーションの3ヶ所で操船ができる艇として誕生。ロアヘルムステーションへの設置は、ロングクルージングの際、天候が安定している時はキャビン内で操船ができるように、またアフトヘルムステーションへの設置は、トヨタが誇る「バーチャルアンカー・スパンカー・コンパスモード」を使って手前船頭でボトムフィッシングができるようにというご希望からでした。航海計器艤装はRaymarine プレミアムGlass Bridge多機能ナビゲーションディスプレイ gSシリーズを装備フライブリッジヘルムステーションの標準装備です。この状態でマリーナまで回航されました。多機能ディスプレイ画面でGPSプロッタ(左)、レーダー(右上)、魚探(右下)を表示。レーダースキャナは18インチ出力4KWのデジタルカラーレーダー、最大距離範囲は48nmと記載されていますが、テスト走行で25マイル先の大島を確認できたので十分な性能と言えます。魚探はデジタルソナー1KWでトランサムマウントトランデューサーTM258を選択。トヨタ艇はアルミ製のため船体に穴を開けないという規定があるため、亜鉛板のボルトを利用して設置しました。タッチパネルによる簡単操作が可能なプレミアムGlass Bridge多機能ナビゲーションディスプレイgS165(15.4インチ)とgS95(9インチ)を採用。GPSプロッタ機能にレーダー、魚探を組み合わせ、オールインワンボディでディスプレイを完成させました。そして更にオートパイロットを装備してフルナビゲーションシステムを構成してクルージング・フィッシングに最も適した航海計器艤装を目指しました。中央にトヨタ純正マルチメーターディスプレイとエンジンスイッチが装備されています。オーナーと詳細な打ち合わせが行われ計画された艤装プランに沿って配置場所にマーキング。そしてオーナーに最終確認をしてもらいました。ロアヘルムステーションの右側にトヨタ純正マルチメーターディスプレイが装備されています。正面視界を遮らないように高さが抑えられ大きなディスプレイは選択できませんでした。隣にgS95(画面サイズ9インチ)、その左側にオートパイロットコントロールヘッドP70Rを配置しました。トヨタが誇るTVAS「バーチャルスパンカー・コンパスモード」を使って手前船頭でボトムフィッシングができるようにというご希望から設置したアフトステーション。運転席前にgS165(画面サイズ15.4インチ)を配置。ハンドルの前右側にリモートキーパッドRMK-9、左にオートパイロットコントロールヘッドP70Rを配置、また右側には国際VHFトランシーバーアイコムIC-M506Jを装備しました。この艇のロアヘルムステーションは運転席に座ってしまうと画面パネルに手が届きません。その為レバーリモコン後部に多機能ディスプレイ用リモートキーパッドRMK-9を装備しました。(レバーリモコン後部にはスペースがあるのでオートパイロットP70Rを配置することも可能です)RaymarineナビゲーションシステムはWi-Fi機能内蔵ですのでiPad等のタブレットを活用して手元でプロッタや魚探をリモートコントロールすることができます。

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