23-24FMSテキスト編
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〜ボートはこうして艤装する〜第4章:ベスト・フィッティング・ボート編91 マーキュリーシーブリーズを少し改造した2120。改造によって200kg重量が増加したため喫水が深くなりボトムフィッシングボートとしてのポテンシャルが上がったと判断し、スパンカーを装備して試してみようということでアメリカンスタイルのセンターコンソ アルビン275はトローラータイプ、バルササンドイッチ構造、一軸インボードディーゼル、ウォークアラウンドデッキ、ボトムフィッシング向きの船型でスパンカーを装備でき、日本の海に合うフィッシングボートです。この船の最大特長は広すぎるくらいのスターンデッキ、このデッキをーラーにボトムフィッシング艤装でチャレンジしてみました。アフトデッキにデッキ上で使用できる循環式イケス(ベイトタンク86ℓ)さらにそのタンクを利用したリーニングシートとロッドラック4連、そして船尾にスパンカー、釣り場にはもちろんロッドキーパーを装備。準備は万全であります。果たしてスパンカーの有効性は! 結論からお知らせすると残念ながら有効なラインとまではいきませんでした。実に惜しいボートです。あと5cm船首が深く入れば…。しかしこのチャレンジで水深100mのアマダイをキャッチ。条件が揃えば十分クリアーできるレベルでした。どう活かすかが艤装プランを立てる上での最大のテーマでした。そこで登場したのがデッキ上に設置できるベイトタンク。広いスターンデッキ中央に位置させることでどの方向からも利用でき、揺れる船の上で人がつかまるのに便利な位置でもありました。トローリング、ボトムフィッシング両方に使え、さらに釣りを楽しませてくれるアイテムによって楽しさが倍増するボートに仕上がりました。係船、アンカー設備、フィッシングを行う船は、こんなに多くの物が必要ですが、バウアンカーロッカーを改造し、ハンドレール他を設備することでなんとか収納できました。 スパンカーの効果が100%得られる船舶であるため、船を制御する基準を作り出すことに成功したヤンマーFX24BZ ダガーボード仕様艇。 スパンカーによって100%船を制御することができるこの船で、ボトムフィッシングを楽しみたいというオーナーなら必ず、自分の思い通りに操船しながらあらゆる釣りに挑戦したいと思うでしょう。 従ってこの船を艤装するにあたり考えたのは、釣りのできるスペース(釣り場)がどこにあり、何人くらい釣りができるか、そしてその釣り場が多様な対象魚や釣りの方法に対応できるかということでした。その結果、操船者を含めて釣り人を3人と想定。各釣り場にロッドキーパー、ボックスキーパー、タックルラックを装備。また共同で使うタマやギャフは3人が釣りやすい場所にセットできるようにしたり、ドリンクホルダーや小物入れを付けたりと釣りに集中できるよう細部にわたり工夫しました。ベストフィッティング・ボート 〜ボートはこうして艤装する〜マーキュリー 2120アルビン 275ヤンマー FX24BZ

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