23-24FMSテキスト編
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〜ボートはこうして艤装する〜第4章:ベスト・フィッティング・ボート編89ボートにおける楽しみ方を明確にし、ボートの個性と特徴をよく知ったうえで、使用目的に合ったアレンジを加えた魅力あるボート達ベストフィッティングボート・セレクション小型フィッシングボートの遊びを広げるアイテム、マイボート・シリーズによる艤装です。 沿岸のフィッシングならすべてチャレンジしよう、楽しもうというコンセプトで、ライトトローリング、曳釣り、キャスティング、ボトムフィッシングと展開しています。 このようにすべてのタックルを装着して展開しているとずいぶんと使いにくそうに見えるのですが、トローリングと曳釣りのシーズンにはスパンカーを取り外し、逆にボトムフィッシングシーズンにはアウトリガーポールを取り外してしまえば、機能美のあるシンプルな展開になレジャー漁船シリーズとして開発されたインボードアウトドライブ艇で、スパンカーの有効性の良いランクに入り、展開、収納時の作業性なども理想の位置に取付けることができる、スパンカーが良く似合うボートです。このボートの使用目的はただひたすら釣り。釣りの機能が優るはずです。さらにはロッドキーパー、ボックスキーパー、ロッドホルダーなどもPL座セットを残してすべて利用したい物だけセットすれば、目的に向かったフィッシングを楽しむことができるはずです。先される艤装しか考えないというぐらいのものでした。 そうなると一番重要なアイテムは、GPSプロッタ魚探であり、選定基準として魚探の機能を優先。2周波魚探で送信出力1KW、船底貫通型センサーで装備しています。このGPSプロッタ魚探一台で、その他の艤装アイテムがすべて購入できる費用でした。 スパンカーを取り外してのトローリング。シンプルかつ釣り機能優先のアレンジです。曳釣りだけ行うなら、スパンカーが装備されていてもなんとかなりますが、ロッド、リールを使用するトローリングでは邪魔になってしまいます。チャンスがあれば東京湾口まで出てライトトローリング。イナダ、カツオ、メジマグロなどを狙い、フィッシングを楽しみたいということでアウトリガーシステムをフィッティング。しかしメインの目的は、横浜港内防波堤でのフィッシングやシーバスフィッシング。したがってアウトリガーポールとPL座セットに取付けてあるマイボート・ロッドホルダーを取り外せば、トローリング装備はほとんど姿を消してしまいます。 横浜港内運河に入るため、橋などの障害物をくぐれるようルーフはキャノピータイプのオーニングシステム、前面にはクリアウィンドウを装備(このシステムは前方へ倒せます)。 その他リーニングシートは1.5人分の面積を持ち、パイプを利用してロッドラックを装備。さらには船首とスターンコーナー部に中空クッション構造の防舷材を装備して、防波堤などのフィッシングに備えています。ベストフィッティング・ボート 〜ボートはこうして艤装する〜スズキ F230ヤンマー ZG26ヤマハ UF-23

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