23-24FMSテキスト編
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〜るす装艤てしうこはトーボ〜編トーボ・グンィテッィフ・トスベ:章4第88フライングブリッジのパルピットを利用してアルミ製5連タイプのロッドラックが装備されました。後付ですがパルピットとボルトナットで固定されているので130ポンドのタックルでもOKです。今回の船が6艇目となるオーナーが選んだ船は、日本を代表する2大メーカーの共同開発艇でヤマハが売り出したUF-27I/B。今まではカジキ釣りが中心だったオーナーも美味しい魚を釣りたいという嗜好に徐々に変わり、ボトムフィッシングや曳釣りを中心にチャンスがあればライトトローリングでカジキも狙いたいとこの船に夢の実現をゆだねたようです。艤装はこのベストフィッティングコーナーで紹介しているUF-29I/Bの艤装をベースとして行ないましたが大きく異なる点はバウスラスターを採用したこと。オーナーは初めこの船は風流れ対策がされたスパンカーボートであるので、遊漁船が沖で釣りをしながらスラスターを使って船を制御している光景を良く見かけるがそこまでは不要だと判断していたようで、取り付けを迷っていました。しかしスラスターは1軸インボード艇にとって離着岸時に最も効果を発揮し、さらにボトムフィッシング時には船首が風や波で落とされた時などは確実に重宝するという利点から採用を決定していただきました。SCHAEFER社のアウトリガーホルダーLX28-CとFMSアルミ+FRPポールNo.2S、そしてハリヤードラインセットD-1でシステムを完成させています。このオーナーはアルミ+FRPポールのよき理解者で、アルミの硬さとFRPの弾力性を併せ持ち、強固で耐久性に優れたアルミとFRPの両者の利点を総合させたアウトリガーポールとして長年使い続けていただいています。カジキ釣り暦30年のベテランオーナーがヤマハSF-38からの乗換えで選んだ船はオーストラリアが誇る世界の名艇ブラックウオッチ40FB。オーナーとの打ち合わせでFMSが請け負った艤装項目は以下のような内容でした。係船クリートの交換(フェアリーダーやロープホールを追加して大きなクリートに)、フェンダーラックの増設、FBハードトップの補強とエンクロージャー前面部の改造、航海計器類の新設と移設(GPSプロッター魚探、レーダー、マリンVHF、水温計、回転灯、サーチライト、オーディオシステム他)、オイルチェンジシステムの新設、ウオシュレット新設、室内ソファー下をロッド収納用物入れに改造、FB運転台へ3段式引き出しユニット新設、スイミングラダー新設。そしてフィッシング艤装では、アウトリガーシステム、センターリガー、ロッドホルダー(130ポンドが入る物で)、FBロッドラック、アフトデッキロッドラック、ギャフ・タマシステム、ファイティングチェアーの移設、その他が行われました。採用したスパンカーはマイボートスパンカーライトⅢ。スペシャル艤装で船体が少し重くなっているので喫水が深く入り船は風に対して流れにくくなっています。この時は手前船頭でカサゴを釣りました。少し分かりにくいのですがスラスターによって船首を右舷に移動しています。こんなことはスラスターが無ければできないこと。スパンカーと組み合わせることで操船のスキルがアップすることは確実です。ヤマハUF-27I/BBLACK WATCH-40FB

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