❸❷❶❶❸❷❺❹❶❸❺❹❷7 フィッシング・タックル編第2章:(曳釣り・トローリング)○使用する曳釣りセット(FMSマリンカタログP49) ❶❷ビシヤマセット浅層又は深層、その他は図1と同じ※船のスピードが2〜3ノットで浅層の場合6〜12m、深層で12〜18m海中に潜ります○対象魚(イナダ・ワラサ・ブリ系) ❶❷はビシヤマ曳釣り漁法です。潜らせる水深は鉛の重さとビシヤマの長さによって決定されますが、アウトリガー・ポール(FRP製)の強度によっては、抵抗を増すと強度不足になりますので注意が必要です。 アウトリガーに付けたビシヤマは、長く伸ばしたビシヤマ鉛の重さで船が波をたたくたび、さらには、アウトリガー・ポールの弾力によって、たるんだり伸びたりするため、ギジエサをシャクリ動作する効果があります。魚がヒットするとアウトリガー・ポールが深く曲がり知らせてくれます。 ❸❹❺のポジションでビシヤマを曳くこともできますが、アウトリガー・ポールの弾力は効果として得られません。しかし、ハイパワーコードの長いタイプを取り付けることでヒットしたことだけは確認できます。○ハイパワーコード○対象魚(カツオ・メジマグロ系) ❶❷はヒコーキによる表面曳釣り漁法で、❶は道糸の長さ20m、❷を25mで流します。 カツオ・メジマグロ系の魚は、暖流系で波の荒い海域にいることが多いためヒコーキは、胸の部分に鉛が付いたカツオヒコーキ、カジキヒコーキを使用します。荒い海でもクルクル回転しないで、動きや水音を効果的に作り安定性があります。 ❸❹は潜水板による潜水板曳釣り漁法で、道糸の長さ9〜15mで流します。 この漁法は、海中に潜水板が潜った瞬間、海中3〜5mで左右に大きく振りながらアクションを生じさせるので、素手では持てないほどの強い力が掛かります。あらかじめ道糸の長さを決定して船体に固定してから図 3図 1図 2 (船体側クリートやアイにしばるため、ロープを1〜2m付けます)20〜30mロープ50〜70m30〜40m35〜45m60〜80m※魚の喰付きが悪ければ❶❷❸をこの基準で道糸を伸ばし、良ければ段々と短くします。中層の方がよくヒットするようなら❶❷にツバメ板、❸にヒコーキが有効です。○使用する曳釣りセット(FMSマリンカタログP48、49)❶❷ヒコーキセット水面1号又は2号、❸ツバメ板中層セット小型又は中型潜水板を投入するようにします。小型船で船の幅がない場合は、❺の位置一本で流します。○使用する曳釣りセット(FMSマリンカタログP48)❶❷ヒコーキセット水面4号、❸❹カツオ板引セット又はメジ板引セットハイパワーコード20〜30mブランチハンガーゴム※ヒコーキ類にはφ5mm、曳板類にはφ6mmを使用して下さい。(カタログP11)10〜15m35m40m20m25m※小型船で船の幅がない場合は、❶❷のヒコーキを右・左と外側に向って泳ぐ潮切りヒコーキにすると便利です。(FMSマリンカタログP45)曳釣りの場合、魚がヒットした時、魚の口切れを防ぐため、直接道糸を船体に止めるのではなくショックを吸収するハイパワーコード(ゴム)を船体側に固定して道糸と結びます。※潜水板は調整が必要です。調整がうまくいかないと、スポーンと海面に浮いてしまい潜ってくれません。調整の仕方は、取り扱い説明書を参照下さい。Ⅲ.基本的な曳釣りの方法表面(表層)曳釣り漁法、中層曳釣り漁法で曳釣りをします。ボート側の設備として、アウトリガーが無い船と有る船では流す曳具の数や漁法が多少異なります。この二つの違いによる曳釣りの方法を代表的対象魚を例にして、必要な備品等を紹介しながら説明いたします。1.アウトリガーが無い船の曳釣りの方法○対象魚(イナダ・ハマチ系) ❶❷はヒコーキによる表面曳釣り漁法で、❶の道糸の長さが35mならば❷の道糸の長さは、通常一波前か後で30m又は40mに位置します。図1は、一波後ろで40mになります。 一波前か後ろに位置する理由は、海域によって多少異なりますが、風速3〜4m/s時の波長は約4〜6mが多いので、波頭手前に❶を流せば次の波頭手前に❷を位置することにより、船が旋回したり魚がヒットしても漁具をからめないための方法です。 ❸はツバメ板を使用した中層曳釣り漁法で魚がヒットするとツバメ板が海面に上がってきます。その時❶❷のヒコーキと重なり合わない位置を確認して20〜30m道糸を出します。2. アウトリガーが有る船の曳釣りの方法アウトリガーが有ることで流せる曵具の数や種類を増やせ、ヒットする確率を上げてくれます。
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