23-24FMSテキスト編
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〜ボートはこうして艤装する〜第4章:ベスト・フィッティング・ボート編87選んだ理由の3大要素ボトムフィッシングでのイナダ釣りの実際をFMS号で撮影採用したスパンカーはマイボートスパンカー・ミディアムⅡ。オーナーには大変満足していただきましたが、潮流の影響が少ない海域の方はミディアムⅠでも良いかもしれません。まさしく手前船頭。アフトステーションの位置からリアのガラス越しにキャビン内ヘルムステーションのGPSプロッター魚探を見ながら船の制御。大変余裕がある光景です。みるとさらに新機能のフィッシングサポートリモコンを作動させています。このリモコンはリモコンレバーの目盛りを合わせるだけで超低速と微速が可能となり、シフトの入り切りの時間管理をするプログラムで、後はタイマー任せで自動的にシフト操作を繰り返すことができる優れものですので、スパンカーと組み合わせて使うことでこのような船の制御を実現することができています。そして、潮流の影響も船の制御に関係してきますのでここで状況を説明すると、この時の潮流は右舷横方向にゆっくりと流れる程度でしたので、遊漁船団はスパンカーを利用して船首を風上に立たせています。ある程度仕掛けのオモリで調整できる範囲であるようです。しかし、潮流が早くなると船首を風上に向けてサポートリモコンを使うだけでは船は流れる仕掛けについていけなくなります。その時登場するのがスパンカーの下桁?コントロールです。近づいてみると、アフトステーションにはスラスターのジョイステックリモコン。船べりにはマイボートロットキーパーにボックスキーパー、ロットホルダーと並んでいました。[ヤマハ新コンセプト艇]・キャビン天井高が確保され、窓を大きく取った広く明るいキャビンに優れた居住性を感じる。・1軸インボードであっても舵利きがよく、航走感においても快適な乗り心地のよさを感じる。・風流れ対策されたスパンカーボートであること。さらにフィッシングサポートリモコン、バウスラスター、そして広いスターンデッキを持ち、釣り機能満載の船であること。この日の天気は曇り、波の高さは0.6mですが風速は北の風7mとやや風があるコンディション。水深50mの漁場でイナダ2〜4㎏をボトムフィッシングで狙っています。遊漁船団の端ですが左上の写真で見えるように全長10.4mのFR-32が全長17〜20mの遊漁船と風に対して同じ方向を向き、同じように流れています。このくらい波と風があると今までのフィッシングボートではここまで遊漁船に付くことは難しかったのですが、ヤマハが開発したコーススタビライザーキールで優れた風流れ防止性能と保進性を持ったスパンカーボートであることはここでも証明されました。右上の写真を見てください。なんとここまで向きを同じにして船は制御されています。しかも今回の乗船者はオーナーが一人、まさしく手前船頭の一人旅ですが、よく観察してYAMAHA FR-32居住性に重きをおき、航走感と快適性を追及した1軸インボード仕様のフィッシングボートヤマハFR-32が誕生しました。今までの流れで見るとFRシリーズはファミリーフィッシングボートと言う位置づけだったのですが、これまでのモデルとは少し異なるコンセプトが感じられるところに、この船のオーナーは他のフィッシングボートに無い魅力を感じられたようです。1軸インボード、ヤマハの新コンセプト艇を選ぶ

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