23-24FMSテキスト編
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〜ボートはこうして艤装する〜 マイボート・ロッドキーパーⅡ、ロッドキーパーポケット、ボックスキーパー(セキスイ4ℓ)と並んでいます。リアシート後ろのハッ第4章:ベスト・フィッティング・ボート編75from myロッドホルダーの設置ボトムフィッシング用ロッドキーパー(PL座セット)の設置※本文中ブルーの太字で記された品名は、FMSカタログ内艤装品ですPL座セットの取付けベストフィッティング・ボート 〜ボートはこうして艤装する〜アウトリガーの設置船尾よりポールタイプロッドホルダーPERKO 1118、サイドマウント型PERKO 404-1、キャビン側手摺にはロッドラックとしてPERKO 1118を装備。カジキのストライク時のドラグ強度が5kg前後になることを考えると、上記のようなヘビータイプのロッドホルダーが必要です。サイドマウント型の位置に埋め込み式のホルダーを設置する方法もあるのですが、このボートの場合ブルワークに穴を開け、ホルダーから入った水を外に出す方法が非常に複雑になるため、サイドマウント型を最終的に選んでいます。しかしサイドマウント型にすることPL座セットを利用したボトムフィッシング。キャビンエンドからステンレス製スターンレールまでのスペースで検討するという条件は、トローリング設備とからみ合うことで難しさがありました。それはPL座セットの位置をキャビンエンド側にするか、スターンレール側にするかという問題です。ボトムフィッシングの条件として、魚の取り込みを考えると写真の位置(スターンレール側)ですと、によって後方のロッドホルダーとラインが重なり合う問題が生じてしまいます。そこでとても迷った選択でしたが、後方のロッドホルダーに使用するロッドをカーブバットにすることで解決しています。 カジキを狙わないライトトローリングでセッティングするなら、船尾からポールタイプロッドホルダーPERKO 1215、サイドマウント位置にPL座セットを利用してマイボート・ロッドホルダー、キャビン手摺位置にはPERKO 1215で十分な装備であると考えます。 またロッド、リールの落下防止用ロッドセイフティーラインは、ナイロン製のハンドレールよりエンドを取ることにしています。リアシートがあるため人が入っていけません。逆にキャビンエンド側ですと、アウトリガーハリヤードセット及びロッドラックにトローリングロッドがセットしてあるとかなりの障害になってしまいます。検討した結果、トローリングとボトムフィッシングどちらもスタンバイ状態でフィッシングを楽しみたいという考えから、写真の位置(スターンレール側)にPL座セットを装備しました。ライトタックル(30ポンドクラス)で沿岸近くにやって来るカジキも狙いたい。このような要望があるので、アウトリガーの選択には難しさがありました。初めはミドル級アウトリガーホルダーを考えたのですが、このボートは設置面積がなく、取付けることができないため、ライトクラスのアウトリガーセットで装備することにしました。 設置場所はキャビン後部ウイング部分しかスペースがないのですが、この部分は内側傾斜が強く、かなり大きな傾斜角をもったスペーサーが必要になるためFRPで製作しています。さらにFRPセミロッドの途中から船首方向へ補強用ロープをとり、曳釣りやカジキを狙うトローリング時に、ホルダーの船体取り付け部分を保護するように対策しました。このようにライトクラスのアウトリガーでも対策すれば、十分にビッグゲームフィッシングに適合するのです。アウトリガーホルダーの下に見えるのは、フェンダー用アルミ2ホールクリート150mmです。チロック下に小さく見える電動リール用コンセントは、電動リールを使用した、中・大物釣りに便利な位置といえます。内舷より12mm以内の位置にステンレスを置き、φ4.2mmのドリルで穴を開けます。次にシリコン(接着性のあるシール材)を付け、タッピングネジでしっかりと固定して下さい。あとはPL座、ホルダーレールをのせ、ネジでセットして完成です。※通常ロッドキーパーで使用する目的で、艇体取付け部に厚さがあればタッピングネジは4本セットすることで十分です。ロッドホルダーの場合は必ず6本セットして下さい。Eyes.このボートの場合、実際には装備していませんが…●アルミ製ポールスタンド小型艇でデッキスペースが少なく、長物をラックしておく場所がないケースがよくあります。このボートの場合実際には装備していませんが、この位置がベストと考え仮に配置させてみました。タマ、ボートフック、ギャフ、係船索、etc.。これらの物がこの位置にあれば船の全周に障害物はなくなり、フィッシングがしやすくなると考えます。リアスペースデッキ

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