23-24FMSテキスト編
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〜るす装艤てしうこはトーボ〜編トーボ・グンィテッィフ・トスベ:章4第74多目的ゲートマストと命名しましたが、実はなんと呼んでいいのかわからないのです。まず中央部に白燈、右にGPSアンテナ、左にデッキライト、この点から言えばライト、アンテナマスト。サイド下に降りてきてロッドホルダーPERKO リアシートのハッチを開けると、中央部に大型イケス(容量70ℓ)、左右に燃料タンク(容量95ℓ)が配置されています。燃料タンク横の少し空いているスペースにはウォッシュダウンポンプNO.4325を装備。ハンドレールを装備して、ロープストラップによってホースと係船索をラックするようにしました。左側ハッチ内部は、写真には写っていませんが、やはりタンク横の少し空いているスペースに予備オイルやウェスを収納しています。海水出口としてウォーターアウトレット金具を船体に取付け、ガードナー接続アタッチメントによってテトロンブレードホース3mにスプレーヤーを装備しました。※本文中ブルーの太字で記された品名は、FMSカタログ内艤装品ですFMSマリンカタログ内のフィッシング用品や艤装品を使用して、ベストフィッティングボートを提案しました1118が付いて、ロッドラック。さらにハンドレールにもなるという製作物です。ステンレス製で全体が一体構造なので強度があり、デッキライトの配置上、高さがある方が人間の目に入りにくいのでこのようなデザインにしています。このボートはエンジンが2基掛けなのでバッテリーは2個必要になります。そこで少し電力的に余裕を持ちたいため、米国製GNBバッテリーPC 30H100A相当を搭載しました。この船のレベルから言えば、アクセサリー関係でGPSプロッタ魚探、デッキライト、電動リール用コンセント、電動マリントイレなどの使用を考えても、1日のフィッシングには十分な容量といえます。ソーラーバッテリーは不要ではないかと初めは考えたのですが、夕方に帰港して後片づけなどでデッキライトをイケスはカタマラン艇のセンターポンツーンに位置するため、V型ボトム形状になっています。そのためスカッパーを一番低い部分に付けられないので海水が残るため、ベイラー(あか汲み)を用意しています。船首側スカッパー(A-01)に水流調整パイプ(P-01)を接合して、走航時の海水量を調整しています。手前に見える金具は船底外付けにした魚探センサー内面ですが、200KHz使用時で15ノットまで雑音を拾わない良い位置に装備できました。万が一水漏れがあってもイケス内なので安心です。サンキャット7.7HTⅢは140PS1基が標準仕様なのですが、いろいろな条件を検討して70PSの2基掛けとしました。その理由として、1基掛けの場合にはエンジンにトラブルが発生した時のことを考えて、予備エンジンを搭載する方法がありますが、予備はほとんど使用しないため無駄があり、さらにメンテナンスをしていないと、いざ使用する時に動かない不安があります。2基掛けならば1基にトラブルがあっても片方のエンジンで航行できるはずです。次にカタマラン艇なのでマリーナの出入りや、シーバスなどのキャスティングでハンドリングしやすいという面では、1基掛けよりも2基掛けのほうがはるかに上であります。しかしデメリットとして装備に費用がかかること、メンテナンスが2倍かかること、燃料費なども1基掛けに比べロスがでるなどがあります。船外機艇のスペースとして利用することが難しいモーターウェル部分にロッドラックDTR-2、DTR-3をチーク部分を改造して装備してみました。ロッドラックとしてギャフやタマのホルダーとしても有効で、スペース的に利用しにくい場所を最大限に活用できたと考えています。使用することでバッテリーを消費させたり、長期間乗らないことで自己放電して、乗りに来た時にエンジンが掛からないことを考え装備することにしました。 装備の仕方としては、ソーラーパネルBL-103をルーフトップ左右に付け、ゲートマストを利用して全ての電線とともに1ケ所から船体内部へ引き込んでいます。さらに、このルーフトップはスライドルーフが付いているため、ソーラーパネルが入り込む高さまでスライドルーフを切り込んでいます。電動リール用デッキコネクター2極をハッチ金具のくぼみを利用して装備しました。ハッチ内部にはバッテリーが位置しているので助かりました。多目的ゲートマスト&ソーラーバッテリーリアシートエンジン2基掛け仕様とモーターウェルの利用

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