23-24FMSテキスト編
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〜るす装艤てしうこはトーボ〜編トーボ・グンィテッィフ・トスベ:章4第68※FMSでは新艇の購入、乗替時に艤装の打合せをする場合、ベストフィッティングボートを提案することによって見積りを行っています。お気軽にお問い合わせ下さい。この船はボートの運航に関する部分でもさまざまな工夫が加えられました。まず係船設備で電動ウインドラスが装備され、その後ろのアンカーロッカーは仕切り板を設けて2つに分けることで、係船用アンカーと掛かり釣り用アンカーやパラシュートアンカーが混じりあわないようにしています。また掛かり釣りに使うアンカーロープは、根掛かりで切った場合を考えて200m用意するなど、備品の選定にも細かい配慮がされています。次に電気設備に関してですが、メインバッテリーのほかに航海計器類などに使用するアクセサリーバッテリー、そしてインバーター専用バッテリーの3台が設備されています(標準はメインバッテリーの1台です)。そしてこれら3台のバッテリーを1台のオルタネーターで充電するシステムをサブバッテリーチャージャーSBC-01R 2台を使い成功させています。このシステムはエンジン始動用のメインバッテリーが優先的に充電される仕組みになっているので安心です。さらに、3台のバッテリーにはおのおのソーラパネル(バッテリーサーバープロ5W)を設置し、自己放電分を補っています。5Wの出力は天気の良い日には自己放電以上のパワーを生む能力をもっています。また各バッテリーのレベルは操船ポジションで一括してモニター管理できるので、安心して電気設備を使うことができます。船首のアンカーロッカーは仕切り板によって2つに分けています。片側には港での係船設備、後はフィッシングに使うアンカー関連等とすると便利です。またハッチの裏側を利用してスナッパーラインホルダーを付け、係船索をすぐに取り出せる点に注目して下さい。コンソール上部の左側が魚探、右側がDGPS、ステアリングの左がレーダー、その下が魚探の操作部、さらに下にVHF無線と拡声器操作部。右側にはエンジンのモニターにステレオ、そして右手リモコンの後ろにあるのがオートパイロットです。FMSマリンカタログ内のフィッシング用品や艤装品を使用して、ベストフィッティングボートを提案しました船体両サイドの最適位置に、それぞれのフェンダー用クリート(アルミ2ホールクリート150mm)片舷3ヶ所を設置。当初は125mmが計画されましたが、スペースがあったため1サイズ大きな物を付けることができました。 エンジン始動用、アクセサリー用、インバーター用と各バッテリ▲ーのレベルはバッテリーモニターESM-4でチェックできるようにしています。また使用電力量の大きいインバーターは、マグネットリレーによって電圧計付きの起動用操作パネル(写真右側)で管理しています。 ウォータープルーフ・4スイッチパネルによってアフターコクピ▲ットまわりの電気系統のスイッチは入り口上部に設けられています。ベイトタンクや清水ポンプ等のスイッチは写真左、デッキライト等は写真右、そしてオートパイロット舵角指示器付きと並んでいます。この船に取り付けたオートパイロットは、油圧ステアリングシステムの配管内にハイドロリックポンプ(写真左)を接合し、舵角センサーと電子コンパスからの信号によってコンピューター制御するシステムです。[レイシオン社油圧ポンプタイプST-5000使用]パイロットハウス床下のエンジンルーム内に収まるバッテリー。写真右上に見えるサブバッテリーチャージャーSBC-01Rを2台用いて、エンジン始動用のメインバッテリーを優先しながら3個のバッテリー充電をコントロールしています。船尾中央のハッチ内、ステアリングシステムとオートパイロットの舵角センサーが見えます。そして右壁に取り付いているのがデッキウオッシュ用ポンプとして圧力スイッチ付きの物に変更されたFROJETウォッシュダウンポンプ4325-12Vです。バッテリーは3系統で個別管理、適切な配慮が快適運航をバックアップ!ボート運航のための一般艤装

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