23-24FMSテキスト編
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〜るす装艤てしうこはトーボ〜編トーボ・グンィテッィフ・トスベ:章4第船底のキールが深く船首が風下に流れにくいUF-29 I/B、スパンカーの面積は小さめのもので充分効果があります。そこで今回採用したのはマイボート・スパンカーミディアム。サイドステーの取り方を工夫するなどして、幅をとらずコンパクトに設置することに成功していますので竿の邪魔になるようなことはありません。この船のボトムフィッシングでの釣り場は6ヶ所、各釣り場ともロッドキーパーとボックスキーパーをセットして、釣り人の数や対象魚によって場所を選択できるようにしています。アフトコクピット右舷側のコントロールステーションは、ヤマハの純正オプション。この位置で操船をしながら釣りができます。魚探や計器類はキャビン内にありますがここからでも充分見ることができます。そして今回の魚探に関してですが、船底キール部に埋め込んだセンサーにより最高の画像を出すことに成功。選んだ魚探はフルノFCV-1200L水温計付き、送信出力3kw、周波数50kHzを船底キール部分に埋め込み、200kHzはインナーに直接シリコンで貼り付けていますが、どちらも25ノットで走行しても泡を拾うこともなく、うまくいきました。オーナーの要望である深場での釣りに威力を発揮しそうです。スパンカーはセイルカバーが一体化したタイプなのでセイルを下ろせば写真のようにそのまま収納ができ、また、マストステップをレールの前方に位置させサイドステーは、左右450mmずつの幅の内側に収められているので竿の邪魔になりません。船の釣り場は合計6ヶ所、各釣り場にはロッドスタンドとPL座セット2基が装備されています。PL座には、片方がロッドキーパー(スーパーラーク、チビラーク、受太郎DXから選択)、もう片方にボックスキーパー(4、7リットルから選択)がセットできます。スパンカーの展開は、セイルカバーのリングからフックを外し、セイル側のアイに架け替えることで後は1本のハリヤードロープを引き上げるだけ。そして、その場の状況に応じて開き止めロープや、下桁のコントロールでスパンカーを操作します。キャビン入り口の左右足元にある電動リール用集中コンセントボックス。小型ボートタイプですが、通常の電動リールなら3台まで接続することができます。エンジンを停止した状態でどんなに使用してもアクセサリー用バッテリーから電源を取っているので安心です。船底のキールを貫通する形で取り付けられた50kHz/3kwの魚探センサー部。センサーの外形が大きすぎてキールの幅に収まらないため、その部分を削った上で周囲をFRP積層して固定する、という手の込んだ工事が施されています。手前船頭での釣りを可能にする、ステアリングとリモコン、微速リモコンのレバーが取り付けられたアフトコントロールステーションはヤマハの標準設定よりもやや低めに設置しました。またオートパイロットのコントロールユニットも頭上にあり、舵角指示器を見ながら操船することができます。その左側の防水スイッチパネルはデッキライト用です。船内から見た魚探センサー部。右側エンジンの下が200kHz/3kwのセンサー部、キールには埋め込まずに直接シール材で船底に貼り付けて固定しています。左側のセンサーは船底を貫通しているので水密だけでなく、強度的にも十分に補強をしています。操船しながら釣りをする、これがまさにアフトステーションでの手前船頭のフィッシング。釣り場にはロッドキーパー・スーパーラークとボックスキーパー7リットル(ボックスキーパーは内舷・外舷どちらにもセット可能)が付き、左手でエンジンのリモコンレバーを操作しながら船を制御させ右手でリールのハンドルを操作、魚の食い気を誘っています。FMSマリンカタログ内のフィッシング用品や艤装品を使用して、ベストフィッティングボートを提案しました66スパンカーは小さめでOK! アフトステーションで手前船頭の釣りを…ボトムフィッシングの艤装

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