23-24FMSテキスト編
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〜ボートはこうして艤装する〜第4章:ベスト・フィッティング・ボート編63収納はこのクラスのボートにとって最も重要なポイント。キャビン内では2ヶ所、また外部では収納が最も利用しやすいキャビンウイング内側を利用して提案してみました。キャビン内収納の1ヶ所目はトイレ反対側にAC100Vのコンセントがあり「家電商品を置いてください」と設置されているユーティリティスペース。この部分を大改良、商品化されている3段型引き出しユニットを埋め込むスペースは十分にあるし、家電商品を置かなければ高さがあるのでロッド収納スペースとして最適な場所であると考えました。そして2ヶ所目としてキャビン入口の右側に電子レンジやポッ家電製品等をこの位置で使うなら3段型フラッシュマウント引き出しユニットを壁面中央部に埋め込むことがベストで、引き出しユニットも家電商品も置かないなら、思い切って大きな穴をあけてゴルフクラブの収納バケット等を利用してスタンドタイプのロッド収納スペースとして利用することでも良いと思います。多目的作業台。デッキ下のイケススペースを清水タンクとポンプ等の設置場所として利用し、そのハッチを利用してデッキ上のイケスを装備しテーブル利用にまで使うこのシステム。何といっても清水150ℓをこの位置で使えることが最大の利点と考えます。チーク材に代わる新たな材料として利用が増えているキングスターボード(水に強く腐食したり変色したりしない材料)で収納ユニットを製作しこの位置にセットしました。キャビン内に入らなくても電子レンジが利用でき、釣り道具を取りだすことができますので大変便利です。アフトステーション側にはフランジサイズが362×210×深さ114mmのグローブボックスNo.4778を埋め込み、その上にソフトタイプのPVCホルダーを装備しました。まだまだ利用を考えたいところですが操舵の油圧ユニットやエンジンルームへの吸入口があるのでここまでが限界のようです。穏やかな海面で20ノット以下ですが走航可能なパラソルに清水ミストシステムを導入してみました。DC12Vのハイフローブースターポンプで6個のノズルからミストを放出しますが何と1時間最大で約24ℓしか清水を消費しないで周辺の温度を2〜3°下げることができます。トが置け、上段は小物棚、そして2、3段目は引き出しタイプの収納ユニットをキングスターボードで制作してみました。外部はキャビンウイング右舷内側に小物の収納を考えグローブボックスNo.4476とドリンクや携帯電話そしてハンデイタイプのVHF無線等を収納するPVC製でソフトタイプのホルダーを設置、その反対側にストレージボックスNo.4531(ごみ箱)とベクソンPVCホルダーを配置してみました。如何でしょうか! まだまだ船には収納で利用できるスペースが多くあります。船にあるとなにかと便利なグッズの利用方法や装備位置を工夫して使い勝手を向上させてください。次に夜間の照明は近年性能をアップさせた8個のLED照明器具でまとめ上げてみました。そのLEDの消費電力は8個全て点けても5Amp以下の省電力で、ハロゲンデッキライト12V55W1個より消費電力は少なくてすむのでバッテリーの消費を抑えることに成功しています。また、オプション設定されているエアコンやバウスラスター等による多くのバッテリー搭載に関し、各々のバッテリーの自然放電を抑える目的と、お腹を減らしたバッテリーの一週間での充電を考え、最大出力15Wのソーラーチャージャー2個と5Wタイプ4個をルーフスペース一杯に埋め尽くしてみました。ここまで搭載して商品代金は定価ベースで¥10万円以下ですので、この投資で5年間快適に過ごせると考えた場合コスト的にも十分に経済的であると思います。クーラーボックスの適切な設置場所は作業台の利用に邪魔にならず座ることも考え船尾中央部にいたしました。今回採用したイエティクーラーボックス65クォートは保冷力抜群で上に乗って飛び跳ねても変形することが無い耐久力を誇ります。また、15及び25クォートの携帯用サイズもありますので食材等の保存に便利です。船にはメインとアクセサリーバッテリーがあり、オプションのバウスラスターとエアコンを搭載すると4台がプラスされ合計でバッテリーは6台となります。したがって各々のバッテリーにソーラーチャージャーを装備することはバッテリーを保護するためにも理想的なことです。左舷側はスペースが大きくあるので思い切ってフランジサイズ328×470×深さ170mmのストレージボックスNo.4531を埋め込んでみました。このボックスは内部密閉型ですので、ごみ箱としても利用できる優れものです。ベストフィッティング・ボート 〜ボートはこうして艤装する〜キャビン内外の収納とホルダーアフトコクピットの作業性の向上と快適に過ごすための艤装10年前大好評だった多目的に使えるベイトタンクFR-32を利用した作業台を今回もアフトコクピットの作業性を考え装備いたしました。前回と異なる点はイケス容量が大きくなったため清水用フレキシブル・ウオータータンクを100ℓから150ℓにすることができたこと、温暖化傾向が強まった昨年のような猛暑を想定し、作業台を利用してパラソルを設置し、そのパラソルに清水ミストシステムを導入したことです。さらにキャビン内に工場オプションでマリンエアコンを設置すればボートライフの快適さは格段に向上します。

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