23-24FMSテキスト編
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編トウアグンイテッィフ&グンシッィフ・トーボ )グンシッィフムトボ:(章3第50○高速艇(20ノットを超える船舶)で船底のスカッパーより水を出入りさせる場合、出入りする水の水流調整は実際には非常に難しいものです。例えば、22ノット時では水が勢い良く入り過ぎイケス内をかき回してしまったり、25ノット時では逆に水が抜けてしまうといったように思うように調整できないケースが多く、スカッパーにフタをして水の出入りを止めないと高速で走行できないというようなことが起こります。○喫水が浅い船舶は、いくらデッキ下に広い容積を配置したとしても船底にあるスカッパーより水が出入りするため、その船の喫水以上には水位が上がりません。そのため非常に浅いイケス設備になってしまいます。例えば、たて、よこ80cmで深さ80cmあるイケスに20cmしか水位がないといった状態で、船の揺れや水温の変化に魚がついていけない結果になってしまいます。その他、船外機艇に多く見られるように滑走性能が良い船では、走行時に水面下に入る面積が少ないことや、配置的に容量不足のイケススペースになるなどイケスの機能を十分に果たさないものになってしまいます。したがって日本漁船に多く見られる深く喫水が入り、容量も大きく配置できる船舶と比べると、近年のフィッシングボートの傾向は、生き餌を長時間生かしたり、釣り上げた魚を帰港地まで生かすことができる設備として使用することは、かなり難しい問題をクリアーしないと無理があるということになります。最近ようやく、フィッシングタイプのレジャー漁船で、このような諸問題にとりくみ、大型イケスを用意して成功しているケースを見かけるようになりましたが、これらは設計の初期段階からイケス設備を重要視し他のことは多少犠牲にしてもベストポジションに配置しようと努力した結果であると考えられます。しかし残念ながら近年のフィッシングボートは船底に穴をあけるスカッパー付きのイケス設備を配置しにくい船が多いのが現状です。このイケスはたて70cm、よこ60cm、深さ80cmあり、全容量は336ℓありますが、実際に水が入る容量は80ℓです。全容量の1/4しか有効な水位はないことになります。さらにこの状態で高速で走行すると、下の写真で見られるように水位は上下し、イケス内を水流でかき回すことになり、魚が生きる環境でなくなってしまいます。実際このようなイケスは、フィッシングをしている時か、低速で走行している時だけ有効で走行中はスカッパーにフタをして使用しなければならない、条件付イケス設備ということになります。近年のフィッシングボートは、高速性能をもった軽量艇が多く、幅は広いが喫水は浅いタイプの船が多くなっています。したがってこのようなタイプの船のデッキ下にイケス設備を配置した場合はさまざまな障害が発生しています。このコーナーではその中でもとくに目立つ事柄を問題点として紹介してみました。近年のフィッシングボートには、なぜデッキ下のイケス設備が適さないかを考えた上で、少しでも魚をより活力よく生かすためにはどのような対策をしたらよいかを提案してみました。●諸問題2.フィッシングボートのデッキ下のイケス設備に対する諸問題と対策方法日本漁船(20トン未満)に見られるデッキ下のイケス設備ということで基本的な考え方を紹介してきましたが、近年のフィッシングタイプのプレジャーボートやレジャー漁船等の傾向を見るとデッキ下のイケス設備を十分機能させるためには、ずいぶん無理があることに気が付きます。そこで、

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