ボート・フィッシング&フィッテイングアウト編❷❶❸❹❹しかしよく釣りますね。実は今回パラシュート投入から、引揚げまでの40分間でカワハギ6ヒキ、ベラ2ヒキという釣果でした。第3章:(ボトムフィッシング)31CHECK POINT基本編5今回の漁場の状況と潮流の方向が途中で変化したと仮定した場合の船の流し方を解説してみました。イラストⅡイラストⅢ「この場所の水深は、アタリある…?」思わず大声で聞いてしまいましが、水深25mなんとオモリ25号でただいまヒット中。どうやら、すでに数ヒキ釣り上げている様子で釣り人にも余裕が感じられます(少し悔しいですね…)。そしてまた魚が釣り上がってきました。小さなカワハギ君です。次の瞬間、リリース!と叫んでやりました。海中のパラシュート、ぐんぐんと船を引っ張っている様子が写真❷❸からも分かると思いますが、物凄いパワーです。今回の漁場の状況は、北北東の風5〜6m/s、潮流は風と逆でやや速く流れる状況でパラシュートを投入。パラシュートは展開し、船首はすぐに風上に向きましたが、船に与える影響はパラシュートにあたる潮流の影響のほうが強いためパラシュートがぐんぐんと船を引っ張って潮流の方向に流してくれました。そのため風下に流されずにすみ、フィッシングになりましたが、これ以上風が強い場合、または潮流が弱い場合には、パラシュートのサイズが大きくないと対応できないことになります。20〜25フィートクラスのボートで、吹き流しタイプのシーアンカーで直径1mくらいのタイプですが流し釣りに使用できますか?という質問をよく受けます。答えは、潮流がなく、風も穏やかならば……といっているのです、が!今回のように潮流や風があれば使えないことがよく分かってもらえたと思います。少なくともボトムフィッシングで使用する場合、船の全長に対して直径は30〜50%必要で、今回使用したサイズは直径2mと小さめなため、ギリギリのところで風上に上がれましたが、これ以上サイズが小さければ船は風下に流されフィッシングにならなかったはずです。イラストⅡの条件で、潮流の方向だけ変化した場合、船は風と潮流の受ける影響が強い方に流れます。釣りの仕掛けは潮流の方向に流れるので船も同じ方向に流したいのですが、風が強いと船は風下に流されてしまいます。このような時、曳き索を船尾方向から2本取り、または船首サイドクリートからとることで、船首を風上から潮流の方向に向かせることができ、その結果船の水面下に潮流があたる面積が増えるので潮下へ流すことができます。風速5〜6m/sやや速い潮流※今回カメラをもって実践編を撮りに行き、風も波も潮流もあり、まして風と潮流がまったく逆な日に出会えたことはパラシュート型アンカーの効果を伝える上で最も良い状況であったと考えています。船が流れた方向やや速い潮流風速5〜6m/s船を流す方向
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