23-24FMSテキスト編
24/120

編ルクッタ・グンシッィフ 12345678)グンリーロト・り釣曳:(章2第22乗り気のないアオリイカにロッド操作によってスピーディーでメリハリのある動きを演出し興奮させて活性を上げる。こうなるとアオリイカは体色をみるみる変化させ、もうエギに釘付けで他は何も見えない状態にエギのカラーに関してはまだまだ様々な海の要素が加わり、特に水色は大きく影響します。澄潮や濁潮では細やかなカラーの選択が必要で、海中で中和する色や目立たない色が良い時もありますので、ひとつのエギに固執せず他に大当たりするエギがあるのではと常に疑ってかかるほうが大当たりに繋がるようです。なり襲いかかる。ボートエギングが飛躍的に脚光を浴びたのは、このようにロッド操作などによって乗り気のないアオリイカの活性を高めテクニックで勝負する世界があることが要因であるのではと考えます。図2クレン親子サルカンロッド2.7〜3m小型両軸リールラインPE2号5号2m3号0.5m4号2.5mオモリ10号5. 船の操船と釣り方 スパンカーがある船は有利ですが、無い船でも船尾を風上に向けてアスタン(後進)しても波をかぶらない程度なら十分釣りになります。図1のタックルをスタンバイしPEラインを手で引けば出る程度にドラグを調整し、いよいよエギの投入です。基本的にエギは風上に投げ入れるように投入し同時にリールをフリーにします。その際早く落とし込むために竿先を海面近くに向けることでガイドの抵抗を少なくします。海底には中オモリが先に着きますので竿先にその感触が伝わったら、素早くリールを巻いて海底より中オモリを4m上げそこからシャクリを繰り返します。シャクリのやり方ですが、竿先を海面近くに下げ肩から肘を動かさない鋭いシャクリで目の位置で止め、重さを感じなければまた海面まで竿先を下ろし5〜7秒待ちます。ラインが張った状態で1.5m鋭くシャクリを入れるとエギは一時的に中オモリより跳ね上がりそこからゆっくりと泳ぎ6〜7秒でハリスが直線になり竿先に感触が伝わってきます。アオリイカはこの6〜7秒間にエギを押さえエギの背中をかじるのです。そしてシャクリ動作でアオリイカは針にずれ込みヒットするわけですがその際、針が海草に掛かったような感触で竿をためて待つとグイグイときます。サイズにもよりますが3〜5回の引きに耐えるとおとなしくなり海底から水の入ったビニール袋を引っ張り上げる感触で巻き上げ中オモリ、そしてハリスを素早く手繰りよせランディングします。以上が一連の動作で、ボートはその間できるだけ風に流されないようにポイントを維持するのですが、ポイントを通過してしまったら戻って何度も繰り返し責めることが必要です。活性の無いアオリイカは幾度となくエギに近づいて蝕取足を伸ばしてきますが、シャクリ動作やエギの角度、エギのカラー等のわずかな違いで釣果に影響しますので色々な対策を考える必要があります。6. エギ(餌木)のカラーに関して 朝日が上がる頃、夕日が西に傾く頃、ダイビングをした経験がある方は見たことがあると思いますが、イワシのうろこはピンク色に見えるし、アジの群れはオレンジ色に見えます。まさしくこれが海の中の世界であり、このように見えるのは太陽光線が魚のうろこに反射して青いイワシをピンクに変えてしまう時間帯が発生することを意味しています。したがって、釣りに使うルアーのカラーはこのような海の要素を取り入れて作られており、一般的には朝や夕まずめはピンク系やオレンジ系、そして太陽直射の日中は青系、曇りは緑系と使い分けることも重要な要素となります。7. 置き竿釣法 マイボートだから出来る釣り方の紹介です。掛かり釣りでアジ・イサキを釣っている場合、コマセを投入して1時間ほど経つとコマセに寄った小魚を狙いにアオリイカが近くにいるケースが多くあります。そんな時にぜひやってもらいたい釣り方が図2の仕掛けの置き竿釣法です。ロッドキーパーにセットしておけばボートのローリングやピッチングだけのアクションでアオリイカが勝手にエギに乗ってきます。ぜひ試してみてください。

元のページ  ../index.html#24

このブックを見る