23-24FMSテキスト編
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 フィッシング・タックル編第2章:(曳釣り・トローリング)21せません。そこで25〜35mの根を探るカサゴ、カワハギ等のポイントを中心に探るうちに魚の反応に当たりますので、その時などは最高のチャンスだと言えます。その他、根の見つけ方として簡単なのは漁師が仕掛けた旗と旗との間に幾つものペットボトルが転々と浮いている底延縄を見つけることです。この縄は起伏がある根の周りに仕掛けられているため両端の旗の近くがポイントとなりますが、この縄に掛けないように十分注意して魚探を見ながら掛け上がりを狙います。さらにまだまだあります。朝夕のアジ狙いのコマセを使っている船の潮下(邪魔にならない範囲の場所)でもアオリイカの活性はあります。目安としてアジが釣れ盛っている時にはアオリイカはアジの群れから遠のき、アジの喰いが止まったら群れを襲っていると考え常に海底での動きを予測してポイントを探ることも面白さであると考えます。図1はその日その時間帯での当たりエギを的確に探し出すことにもあるため、経験に比例してどんどんコレクションが増えていってしまうようです。4. ポイント 基本的には根についた小アジの群れの周辺が最適なのですが、小アジが群れて活性する条件は1日数回なのでなかなか出くわエギ3.5〜4号ラインPE1.5〜2号100m中オモリ8〜15号ハリス4〜6号3.2〜4.8mロッド1.2〜1.8m小型両軸リール3. 用意するタックルロッド 短くて柔らかいことが最適とされている点が最大の特徴です。長さが1.2〜1.8mと短いので1日中シャクリ続けても疲れが少ない上に、伸びが少ないPEラインを使用した場合でもロッドの柔らかさで身切れを防いでくれます。少し専門的な話になりますが、春から夏の深場狙いはやや硬め、秋は産卵の大型アオリと身の柔らかな新子アオリの対応で柔らかい竿が望ましいとされています。しかし、その差は非常に微かですのでマイボートのフィッシングでは遊漁船のように競い合うことがないため、そこまでタックルにこだわらなくてもいいのがこの釣りの魅力かもしれません。リール・ライン リールは小型の両軸受けリールで、ラインはPE1.5〜2号を100m巻けば十分です。ライン容量が多くあるリールの場合は下巻きをしてフルに巻くことが重要です。中オモリ・ハリス 中オモリは深さと潮の速さで8〜15号を使い分けします。ハリスは4〜6号で長さは2ヒロ(3.2m)〜3ヒロ(4.8m)。フロロカーボンの使用も可能です。注)、初心者の方の入門用として、P.92にボートエギングセットを用意いたしましたのでご利用ください。エギ(餌木) 昔ながらの木製のエギは非常に少なくなり、現在では発泡剤による製作が主流となっているためどのメーカーの物も水中でのバランスの誤差は少なくなってきています。サイズは3.5号と4号の2種。カラーは本体テープ色が赤、金、夜光で背中の色がピンク、オレンジ、ブルー、グリーンの4色が主流。したがって基礎的なシーンを想定してエギを用意すると、サイズ別カラー別各2本で合計16本程度あればまずは良いと思いますが、根掛かりのロスを考慮に入れ夜光ボデーを含めると20本の準備が欲しいところです。また、この釣りの面白さアオリイカをエギ(餌木)で釣る。今や遊漁船のメイン看板に掲載されるほど人気があり、シーズンには港の岸壁や磯でも手軽に出来ると人気が出てきたフィッシングスタイルです。そこでマイボートでも釣れない訳はないと挑戦してみました! 何分初チャレンジのため、ここは私が釣りの師として尊敬する白井典照氏にご協力をお願いし解説しています。1. マニアックな釣りだった  アオリ漁 そもそもアオリ漁は、手漕ぎの小船で満月の夜の大潮という限られた釣況下で行なわれる釣法で、手バネ竿を使い10mほどの小ビシを付けた仕掛けの先に地方独特のエビ型の疑似餌を付け上下のアクションを加えて釣ったのが始まりだそうです。当時ローカルだったアオリイカは、伊豆半島や三浦半島では五島イカ・ゴットと呼ばれていたようで、古くはエビ型が九州鹿児島の発祥であったことが五島イカと呼ばれる謂われだそうです。九州地方では生体が透明なのでミズイカと呼ぶそうです。2. 対象魚である  アオリイカの習性 アオリイカは夜行性ですが日中でも薄暗い30m以下の水中でイワシや小アジが群れれば食い気を出して襲いかかります。基本的には太陽直下の真昼はカジメ等海草の裏に逆さになり寝ていますが、月夜の夜や水銀灯の下、停泊している船の灯りの明暗部でエサとなる小魚を追います。この習性を利用し、昼間でも海草の中にエギを落としたり、水深30m前後にいる小魚の群れを魚探で探しその周りを執拗に攻めることでアオリイカは乗ってきます。ボートエギングの基礎知識

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