〜ボートはこうして艤装する〜第4章:ベスト・フィッティング・ボート編109FMSのホームページ http://www.friends-marine.co.jpに多くの情報が入り充実しました。横浜ベイサイドマリーナから小網代港まで約30マイルを回航。艇の性能や特徴を把握するには十分な距離と時間です。また、上架することで船底の確認ができる上、その1週間で船の内外を見ながら自身の使用目的に合ったアレンジを色々と検討できると考えていました。ところが、ベルトで吊って水切りをして30分ぐらい経過して作業用の船台に収まった頃、船底塗装部分がぼろぼろと剥がれ始めてきました。特にベルトで吊った部分は酷くペンキが圧力でズレ落ちるように剥がれています。購入したヨットはポーランド製DELPHIA-31、年式は2013年。3年3ヶ月を経過した新艇に近い状態でした。この艇は機能的で頑丈なので、過酷なコンディション下でも安定しているため高い評価を得ています。船内も落ち着いた木目調のおしゃれなインテリアで4~6名でもゆったりと過ごせる広さと設備を兼ね備えていました。私のこの先の人生に最も適したセーリングクルーザーだと感じていました。売買が成立して2017年4月初めに回航。マリーナでの桟橋水面係留艇で年に一度は上架して船底のメンテナンスを行い、船底塗装はそれまでに3回程重ね塗りをしている状態でした。昨年の12月に船底塗装、亜鉛交換等をしたので、船底のメンテナンスは申し分ない状態であると説明を受けていました。DELPHIA-31 購入した中古艇の仕様書主要諸元 全長:9.85m、水船長:9.48m、全幅:3.40m、吃水:1.85m、重量:5.1t、バラスト:1.65t、搭載エンジン:Volvo D1-30F(30ps)、燃料タンク容量:100ℓ、清水タンク容量:150ℓ、船検登録年度:2013年12月船外装備品メインセイル(メインファーラー)、ジブセイル(ジブファーラー)、セルフタッキングジブ(セルフタッキングレール)、セルフテーリングウインチ、ドジャー、ビミニトップ、コクピットカバー、電動アンカーウインチ、GPSプロッター漁探、オートパイロット、風向風速計、コックピットテーブル横浜ベイサイドマリーナよりシーボニアへ回航して上架後、初めて見る船底部分。ボルボ社セイルドライブに2ブレードタイプの固定ペラ。プロペラがホールディングプロペラではなかったので少し残念な気がしましたが、船底に汚れもなく良好な状態でした。作業工場近くに移動されてきました。水切りをしてから2時間が経過し船底はよく乾いています。観察すると吃水から上の部分は問題ないのですが、海水に浸かっていた部分の塗装がいたるところぼろぼろと剥がれています。船内装備品エアーコンディショナー冷/暖房110V/10000BTU、温水システム(110V/エンジン)、電動マリントイレ、トイレ内シャワー設備、冷蔵冷凍庫75ℓ-12V、バッテリーチャージャー(110V-12V25A)、ステレオ(AM/FM/CD)&スピーカー船内外、マリンVHF&アンテナ(マストトップ)、TVアンテナ(マストトップ)、トランサムステップ、トランサムラダー(セーリングクルーザー)を購入艇の係留先は神奈川県が管理する小網代港泊地(小網代ヨットクラブ)。県のルールとして、船体計測が必要なため、まずシーボニアヨットハーバーに上架。その後引き続き、上架中に1週間の予定で船底のタッチアップや船体ハルの磨きを行うというスケジュールを立てました。3年3ヶ月を経過した中古艇回航、そして泊地への係留準備のために上架メンテナンス後、使用目的に合ったアレンジを加え小網代港泊地(小網代ヨットクラブ)に係留するまで
元のページ ../index.html#111