〜るす装艤てしうこはトーボ〜編トーボ・グンィテッィフ・トスベ:章4第注)桟橋や岸壁側でロープを調整すると通路の邪魔になります。1002、入港先での係留3、必要な装備と備品係船は潮の干満に合わせて上下に移動する浮桟橋への係船と全く上下しない岸壁への係留に分かれます。浮桟橋係留係船場所が潮の干満に合わせて上下してくれる浮桟橋や給油船等の場合には、フェンダーで船体を保護してロープでしっかりと固定することで良いと思います。クルージングに必要な装備としてまずは航海機器が気になるところです。GPSプロッター、魚探までは備えている船が多いのですが、「レーダーは要りますか?」という質問を多く受けます。私は夜出ないから要らないと決めつけている方がいますが、数日かけて長時間航海するクルージングや5月から7月の霧が出る季節等にレーダーで自船の周りにいる船の動きが確認できることは安全な航海につながります。次に携帯品ですが、スマホや携帯電話は大変便利な必須アイテムですが「国際VHF無線機は要りますか?」と言う質問も多く受けます。海岸局を含め全ての船舶の共通通信システムですから安全航行につながるし、AISトランスポンダーと接続することで、船舶の詳細な情報を自動で送受信でき、衝突等を避けるための位置情報等も教えてくれます。AISは東京湾、伊勢湾、瀬戸内海等には便利なアイテムです。次に最も重要なアイテムとして係留用の係船用品があります。目的地や寄港先は全てマリーナの浮き桟橋なので、通常の物で良いと考えている人がいますが、天候やトラブルにより漁港の岸壁等に係留しなくてはいけない可能性もあります。従って、浮桟橋と岸壁係留ができる係船用品を用意することが必要です。岸壁係留係留場所が岸壁の場合、船は潮の干満に合わせて上下しますが岸壁はしません。従って潮の干満に合わせた係船ロープの適切な取り方が必要になります。注意することは以下の内容になります。・潮汐表等で係留場所の干満の差を出し、係留時の潮位を確認する。・干潮時の潮位を確認し、干潮時に係船ロープで船が吊られないようにする。・干潮時にロープの長さを合わせると満潮時には弛むので、スプリングライン常識的な係留のマナー係留時に、自船のクリートに係船策の端(ループ側)を止めてから陸側に向かってロープを放り投げ、陸にいる人の方が受け取ったロープで船を引っ張ってビットやクリートに慌てて止めている光景をよく見かけます。基本的な方法は、陸側の人に係船策の端(ループ側)を渡して岸壁のビットやクリートに固定してもらいその後、自船をコントロールしながらロープを絞り込んでいって自船のクリートに止めることです。※船側のクリートにロープの端(ループ側)を止める場合は、乗船者が少人数で船から降りて陸側に固定するケースですが、動けるクルーがいる場合や陸側に頼れる人がいる場合は、陸側は固定するだけで船側の方でロープを調整するのが最も良い方法です。を取ることで対策することが必要です。・干満の差が2mを超えるような場合は、3時間に一度は係船策の調整が必要です。・岸壁係留に耐えられる丈夫なフェンダーと係船策にはスレ止めが必要です。同じくよく見かけることですが、着岸の際にクルーがロープを持って船から飛び降りるケースです。係留の基本は、船を停めて陸側風上のクリートに船からのロープを固定することですから、船の行き足を止めた上で船首、船尾に関わらず安全な場所から船を降りることが重要です。そして風上側のロープを固定してしまえば、後は余裕を持って他のロープを固定すれは良いわけです。船から飛び降りるようなことは危険ですので控えたいことです。例)ヤマハイグザルト36の場合係船策 ロープ径20mm 10m4本、15m2本、30m1本エアーフェンダーロープ貫通型φ250×660mm4本インフレータブルフェンダーφ410×680mm、φ450×1060mm各2本岸壁スレ止め用ワイヤー2本注)平成27年3日に港湾案内は廃刊になりウェブでのダウンロードでの販売となりました。様々な備品海図、海図用具、Sガイド港湾案内、潮汐表、双眼鏡、サングラス、防水ライト、救急箱、エンジン予備品、メンテナンス用品、ロープカットナイフ、ボートフック、粗泥落としマット、洗面具(お風呂セット)、洗剤他
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