〜ボートはこうして艤装する〜 ・ 瀬戸内海国立公園から四国、南九州までをカバーした新瀬戸内パノラマ海図です。第4章:ベスト・フィッティング・ボート編注)タイムリミットを超えても入港時刻の連絡がない場合には、BANや保安庁に連絡してもらう等のルー注)荒れた海の状況で燃料タンク内の残量をどこまで使うことが出来るかを調べることも重要です。メーカーに聞くと「10%の残量まで使えます。」と言ってくれるところもありますが、通常の場合20%以下は危険範囲と言っていいと思います。ルを決めておくことも重要です。99FMSのホームページ http://www.friends-marine.co.jpに多くの情報が入り充実しました。海・船を愛する人ならいつかは実践してみたいと憧れるロングクルーズ。このコーナーでは、クルージング計画を立てることから始まり、準備するものや旅先での係留の仕方など約1ヶ月かけて実際に1200マイルを走行してきた経験を交えて安全に楽しく航海するためのノウハウ・テクニックを紹介いたしました。1、ボートの能力にあったクルージング計画2、入港先での係留3、必要な装備と備品4、クルージングの実際(葉山~広島往復)5、クルージングに適した備品1、ボートの能力にあったクルージング計画今回のクルーズでは、行きは鳴門海峡の南側、帰りは北側を通ってきました。来島海峡で最も四国寄りに位置する馬島から四国今治を見る。クルージング艇:ヤマハEXULT 36 Sport Saloon主要諸元 全長:11.98m 全幅:3.97m 全深さ:2.33m 完成質量:10.25kg 搭載エンジン:VOLVO IPS450×2 搭載エンジン出力:330ps×2 燃料タンク容量:900ℓ 清水タンク容量:230ℓ FB定員7名 定員12名 航行区域:沿海無理のないクルージング計画案・目的地を決める。(寄港地、緊急入港先等も入念に調べることが重要)・コースを決める。(クルージング海域の潮流の方向と流れの強さを調査)・ロングクルーズの場合、気象状況が安定している季節・時期を選ぶ。・目的地、寄港地、緊急入港先等の港内外の様子や入港方法を調べる。 (日本水路協会のSガイド港湾案内や航空写真等が便利)・出港時刻、入港時刻を計画し、入港時刻にはタイムリミット(制限時間)を設け寄港先・セイリングクルーザーの場合はセイルで航海することが多く、エンジンに関しては風の状況によっては使うこともありますが、出入港時に使う程度と考えることで良いように思います。従ってエンジンの大きさや燃費を算出してクルージング計画を立てることは最重要なことではないと考えます。しかし、エンジンに頼るパワーボートの場合、燃料の積載量や燃費、自船の持つ航行能力や性能をしっかりと把握していないとクルージング計画を立てることはできません。まずは自船の航行能力や性能を知ることが重要・艇の性能と操船者の運転能力で、どの程度の気象海象状況(風速と波の高さ)まで安・燃料タンクの容量、燃費に関しては巡航速度(燃費が良い速度)と最高速度の燃費を把握する。海況や乗員数、荷物の量等によっても変化があるので、ロングクルージングに行く前には近場で実際に船を走らせてあらかじめ測定しておくことも必要になります。・安全な係留場所と給油先の確保。・船中泊の場合は、風呂(旅館や銭湯)や飲食店(居酒屋を含む)を調べる。・その他、スーパーやコンビニ、観光名所等も前もって調べておくと便利です。全に航行出来るかを把握する。関係者に伝えておく。瀬戸内海をクルーズするのに大変便利な海図「NPO法人 瀬戸内海の水域の秩序ある利用を進める会」が販売しているクルージングマップ in 瀬戸内海・ これまでの海図には無かった、ガイドブック並みの豊富な観光情報が掲載。各地の寄港ガイドとして、みどころ・歴史・景勝地・宿泊情報・グルメ情報・買物情報航海術・海洋情報・橋情報等が紹介されています。クルージングに必要な装備・備品と係留の基礎知識&クルージングの実際
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