P.8 FMSの対策と開発したセイルパック(SP付)の展開と収納
カタログPDFはこちら最も重要なこと:セイルは板のようにフラットに張る
スパンカーのセイルは、セイルに当たった風を素早く逃がすことで反発し船尾を動かしますので、板のようにフラットなセイルでなければ効果は発揮しません。ヨットのセイルのように袋状になったり、タルミがあるとその効果は半減します。また、板のように張ったセイルは風上に向いたときの抵抗も最も少なくなります。(P.88セイルの張り方参照)
FMSの対策:セイル形状の見直し
軽くて強いセイルクロス(ヨットのセイル)の特性を考慮して、最も理想的なスパンカーのセイル形状を見直してみました。大航海時代の後ろのマストにあるスパンカーは横風の時に効果を発揮しました。現在プロ用漁船セイルで使われている形状は大航海時代のスパンカーに似た形状で、高く振り上げた上桁は横風を受けると振れてしまうので、角度を下げてセイルを板のように張れるようにしました。(マストも低くなるのでトップヘビーを迎えることができます)
近年の問題点:最船尾にマストを位置させる傾向
スパンカーは後ろほど良いと言う理論と後部デッキ上でスパンカーマストは邪魔になると言う考え方のため、近年スパンカーのマスト 位置は最船尾に追いやられてしまい、これ以上下げられない船尾のブルワークトップに位置する船が多くなってしまいました。したがって私が知る範囲ではワイズギアが販売する巻き取り式やローマストスパンカー以外は、展開収納をトップレールの上に乗って行うことになり、落水の危険性を伴う作業になっています。
FMSの対策:落水防止用スパンカーセイルパックの開発
船尾レールの上に乗ると落水の危険があるのでデッキ上で操作が可能なシステムを開発しました。また、カバーの中にセイルが収納できるので、風によるバタつきや紫外線による劣化を抑えることができます。(黒いロープでファスナーの開け閉めをします)
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落水防止用として開発したセイルパック(船尾レールの上に乗ると落水の危険があるのでデッキ上で操作が可能なシステムを開発)。 また、カバーの中にセイルが収納できるので風によるバタつきや紫外線による劣化を抑えることができます。
写真では展開と収納を解説しています。
❶黒いロープでファスナーを開け、下桁シートを緩めます。
❷上桁を上げるロープでセイルを展開します。
❸ここで重要なことは出来る限りしっかりとセイルを張ることです。
❹緩めていた桁シートを引き展開完成です。
❺❻桁シートを緩め、開き止めロープを引いて桁2本を閉じます。そしてセイルをセイルパックに収納しながら下ろします。
❼ファスナーをセットして黒いロープでファスナー を閉じます。
❽最後に下桁シートを引いて収納完成です。※最も重要なことを赤字で示しています。





