P.96 スパンカーによる基本的な船の操り方

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7.スパンカーによる基本的な船の操り方
目的地に到着し、いよいよスパンカーを展開します。この時、スパンカーを装備した船舶は、風と潮流の状況によって対応が大きく異なることになります。したがって、このコーナーでは風と潮流の有無と方向による船の操り方の基本を解説しています。

風と潮流の有無による船の操り方
潮だけで風がない場合
風がない場合、スパンカーは必要ありません。プロペラや舵が船尾にあるため、潮の流れに押され、船尾側から潮下に流されていきます。船はラインが立つように水力を調整すればOKです。

風だけで潮がない場合この場合、まずはスパンカーを真直ぐに張り、船首を風上に向けます。船は風上を向いて、徐々に風下に流さてれていきますので風による流れに対抗するように船のスピードをエンジンで調整します。

風と潮の向きが同じ場合スパンカーを張るだけでスムーズに風に立ちます。この場合は潮よりも少し遅いスピードでラインが立つように船尾方向に流すのが基本です。潮の速さによっては速度調整が不要な理想的な状況と言えます。

スパンカーを揚げる前に船を制御する基準の確認をすることが重要です。
スパンカーを使って流し釣りをする時は、まず風と潮流の状況を把握することが肝心です。風はある程度感じ取ることができますが、潮の具合は船の行き足を止め、仕掛けを入れてから判断します。この時、潮の流れ方は固定された目標物がないと分からないので、GPSかヤマダテなどで判断します。

風と潮流の方向が反対の場合の船の操り方
風と潮の向きが反対(風の影響が潮よりも強い場合)この場合船は影響の強い方に流されます。風のほうが強ければスパンカーを張り船を風に立てるようにします。風がかなり強めの場合にはラインを立てるためには風に対し強い推力をかけるケースも出てきます。

風と潮の向きが反対(潮の影響のほうが優勢の場合)ある程度風があればスパンカーを張り風に立てながら潮下に流すことが可能な場合もありますが、風の影響が弱く潮の流れが速い場合は「潮だけで風がない」場合同様スパンカーを降ろしたほうが釣りやすいです。

風と潮流の方向が異なる場合の船の操り方
風と潮の方向が異なる場合船が流れるのは風と潮の力が合わさった方向、つまり風の力が強ければ風下へ、潮の流れが強ければ潮下へ流れるわけです。基本的にはスパンカーを真直ぐに揚げ風と潮の影響を打ち消すようにこまめにスロットルを調整することで、船は風に立ったまま潮下へ流れます。

スパンカーの下桁コントロールで船を操ることができますスパンカーの下桁コントロールで風や潮流に対する船の方向を調整することができます。❶の場合で、潮の影響が強い時は、スパンカーを潮が当たる右舷側にコントロールすることで、船首は潮上に向き、船は潮流についていきやすくなります。逆に船首を左舷側に振ると潮に対し船は横を向き、潮流の影響を強く受けることで、いわゆるヨコタ流し❷ができますが、船は潮流にはついていきにくくなります。

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