P.118 デッキ上のイケスシステムと装備の仕方

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船底に穴をあけ、スカッパーを配置させる従来のデッキ下のイケス設備は、近年のフィッシングボートにはあまり有効性を発揮できない面が多くなってきています。したがって主にアメリカのマーケットで生産されているボートに装備されているようなライフベイトタンクをデッキ上の船体構造物の一部として組み込み、デッキ下の区画はイケス設備のような制限を受けないものを自由に組み込んだほうが有効であり、使い勝手も良いのではないかと思います。しかし、日本で行なわれているフィッシングを見ると、アメリカのように主に生き餌だけを生かす目的だけで使用されているライフベイトタンクとは少し異なった使用法が多いため、船体と一体になった小さめなタンクでは十分に満足することができないようです。そこで、今回アメリカのマーケットで生み出されたものですが、別置きタイプでデッキ上に配置することができ、ポンプで水を吸い上げタンク内で循環するシステムであるBAIT TANKなら、日本で行なわれているフィッシングに十分適合することができ、現状の船舶にも対応することができるので、フィッシングの楽しさを広げるアイテムとして紹介いたしました。

FMSではこのBAIT TANKをデッキ上のイケスシステムと名付け、日本のフィッシングボートへ提供していきます。

PF − 32のベイトタンクにロッドラック4連を装備し、ボトムフィッシングを楽しんでいます。コマセが付いた竿を洗ったり、魚をタンクの上で外したりしましたが、水がこの位置にあるのでとても便利でした。

●FMSがBAIT TANKを選んだ理由
○近年のフィッシングボートは、軽量で喫水が浅い船が多くなり、さらに幅が広く復原力がある船も多くなりました。そのためデッキ上にイケス設備を配置しても、著しく復原力を低下させる心配がなくなりました。

○プラスチック製なので水が入らなければ超軽量なため、復原力が影響するような荒天時には水を捨てることで回避でき、不用な時には外すことが容易にできます。

○アフターデッキ、フォアーデッキさらにトランサムステップなど、様々な場所に設置できる利点は、船の前後トリムのバランスを変えることに役立つため、ボトムフィッシングにおいてフォアーデッキに設置し、スパンカーの効力を上げる等の利用もできます。

○デッキ上に配置するタンクであるため、排水はドレンキャップを外せばよいことは常識ですが、オーバーフロー口も簡単に移動することができるので水位レベルも調整できます。

○研究された水の吐出口とコーナーアールを利用して水が回る方式は、弱った魚であっても活力を蘇らせることができる最適な環境を作りだせるシステムであり、水族館等でも採用されている実績をもっています。

○容量やサイズ、さらには形状などもバリエーションがあるので、自船の能力やデッキスペースに対して適切なものを選択できます。

○タンクへ水を送るシステムはポンプによって行なわれますが、この水を送るシステムをデッキウォッシュとして利用することもできます。

○デッキ上の構造物であるため、ロッドラックや作業台等の利用もできるすぐれもので、小型のフィッシングボートにはリーニングとして利用することも可能なぐらい、いろいろなアイテムと組合せることができます。

○常に手に触れやすいデッキ上にあるため、魚の管理がしやすいことや、釣り上げた魚を生かし、鑑賞できることはフィッシングの楽しさを広げてくれるアイテムです。

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