P.101 フィッシング艤装品のフィッティング
カタログPDFはこちらⅤ.フィッシング艤装品のフィッティング
ボトムフィッシング艤装は、艤装品のアイテムが少ないためシステムとして考えることがポイントになります。基本的な釣り場システムを作りだし、デッキシステムとの組み合わせで考えてみました。
釣り場・システムの艤装品……ロッドキーパー・ボックスキーパー・ロッドキーパーポケット・ロッドスタンド
デッキ・システムの艤装品……スパンカー・ロッドラック・ギャフタマホルダー 他
釣り場システム
竿受け用としてロッドキーパーを配置させます。コマセを使用する釣りをするならば、船尾方向にボックキーパーを200mm以上離して装備します。その理由は、アンカーによる掛かり釣り、パラシュート・スパンカーによる流し釣りでは、共に船首を風上に向けて船を制御するため、仕掛けは潮流の影響を受けて船尾方向に流されることが多いことによります。したがって魚の取り込みや、付餌などの作業は斜線部分で行うことになるので、できるだけ邪魔になる物を取付けたり、置いたりしないことが重要です。
次にロッドスタンドの位置ですが、マイボートの場合、遊漁船のようにブルワークトップに穴を開けて垂直型ロッドホルダー(PERKO /Fig447)を取付けられるボートは良いのですが、内舷が内張りされているマイボートの場合は壁面型のロッドスタンド(タックルラック/ FMS1W)を250mm以上離して船首方向に装備することが理想です。
最後に遊漁船の場合、内舷に棚があり、その部分には付餌や、ビール、ジュースなどを手元に置けるのですが、マイボートの場合、ロッドキーパーポケットを利用することで、その問題は解決されます。
釣り場・システムと、デッキシステムとの組み合わせ釣り場システムのスペースは、システム1ケ所に対しロッドスタンドからボックスキーパーまでの距離が最小で450mmを必要とし、さらにその横に魚の取り込みや付餌などの作業スペースがいるため、ロッドスタンドから約800mm以上を必要とします。したがってスパンカーを装備した船の場合、①の位置は船尾内舷から人間が1人入れるスペースを確保してロッドキーパーを装備する必要があります。
次に③の位置に関しては、ボトムフィッシングでは仕掛けを海底に深く降ろすためオマツリを避けることが重要で、①と③の距離は離せば離すほど良いのですが、マイボートの場合には通常ハウス(キャビン)の後部コーナーを端として1人分のスペースがとれる③の位置中心にロッドキーパーを装備します。このとき、①と③の距離が十分にとれない時には、ロッドキーパーの首振り機能を活用して、お互いに外側に振るようにすれば、オマツリは最小限にとどめることができます。同じように⑤の位置に関してもハウス(キャビン)前部コーナーを端として装備しますが、③の位置と離れるケースが多いため、首振り機能はほとんど必要ないはずです。②、④、⑥に関しても対象に装備します。
デッキシステムの艤装品ロッドラック,ギャフタマホルダーは、船が20〜30フィートクラスのセンターキャビン又はセンターコンソール艇とすると、中央部ハウス(キャビン)を利用して装備することが最適になりますが、よいスペースが無い小型艇の場合、走航中船首が跳ねやすいため⑤、⑥の位置は避け、①、②の位置付近に装備することも方法です。
Ⅵ.マイボートシリーズの利点 マイボート・ロッドキーパー他(PL座セット)
PL座セットは、マイボートシリーズ(ロッドキーパー、ボックスキーパー、ロッドホルダー)に共通なアイテムであり続々と登場する新アイテムの全てに対応しています。
●ロッドキーパー、ボックスキーパー、ロッドホルダーの3タイプは、同じPL座にセットすることができます。
●PL座セットを船体の数ケ所に取付けることで、各本体のみを素早く移動することができます。
●ボックスキーパーは、内舷、外舷へとワンタッチで移動することができます。
●ロッドホルダーは角度が上下左右へと、位置のセットを自在にできます。
船尾よりボックスキーパー、ロッドキーパー、ボックスキーパー、ロッドキーパーとセッティング。ボックスキーパーは内舷、外舷へとワンタッチで移動できますので用途に応じてご利用ください
船首よりロッドホルダー、ロッドキーパーⅡポケット付。最後のPL座セットにはホルダーをはずしてスピニング用竿受けがクランプしてありますが、ロッドキーパー受太郎DX本体のみをセットすればパーフェクトです