P.19 ロッドラックのフィッティング・ポジションと実際例

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ロッドラックのフィッティング・ポジションと実際例

通常トローリングに使用するロッド&リールの本数は3〜5本。
ランクやタイプ別に1〜5本予備を加えたとして、トータルして6〜10本です。

通常トローリング(ビッグゲーム)に使用するロッド&リール
80Lbsクラスのロッド&リール …2本 ミディアム・ヘビー
50Lbsクラスのロッド&リール…3本 タックル用として、合計5本。

その他のタイプ、および予備としてのロッド&リール
20Lbsクラスのロッド&リール …2本 ライトタックル用として、
30Lbsクラスのロッド&リール …3本 合計5本。

他にも、いろいろな組み合わせが考えられますが、オーソドックスな組み合わせは、以上のような内容です。ロッド&リールはできるだけたくさんボートに積んでおいて、対象魚によって使い分けた方がよいでしょう。カジキを狙っていても、カツオの群れなどに出会ったら、ライトタックルに装備を替え、スポーツ感覚を重視してフィッシングは楽しみたい…!したがって、その収納場所が問題になってきます。上記のフィッティング・ポジションの3要素を基本として、下記では実際のフィッシングボートでのフィッティング例を考えてみました。

ロッドラックのフィッティング・ポジションの3point
1:デッキ上でのクルーの動きを考えて、素早く収納でき邪魔にならない位置にセットします。
2:強度をよく考えて、ロッド&リールの重量に十分耐えるような場所にセットします。
3:航行や離・着岸の際などに、邪魔にならない位置にセットします。

このタイプは、本格的なビッグゲーム用フィッシング・ボートの例です。アフターデッキ・ロッドラックが両舷にそれぞれ2基ずつあります。デッキより手の届く範囲に装備されているため、合計4本のロッドが整理でき、この位置ならクルーが左右に走り回ることなく、スムーズにプレイすることが可能です。さらに、フライングブリッジには、専用の4連のロッドラックがあり、ビッグゲームからライトトローリングまで、多種類のロッドをいつでも使用可能な状態で、収納しておくことができます。
タワー、アウトリガー、フライング・ロッドラック、アフターデッキ・ロッドラックの4点をアルミ製のパイプで装備して、さらに全てをシルバーアルマイト色で仕上げているので、機能性はもとより外見も非常に美しいものになっています。

このボートもビッグゲーム用フィッシングボートの例です。アフターデッキ・ロッドラックは、サイドハンドレールを利用して、両舷に2基ずつ。フライングブリッジのパルピットを利用してホルダーが2本、いずれもポールタイプホルダーでセットされています。トローリングで5本ルアーを流していて、ストライクがあった場合、他の4本を素早く整理できるように、ロッドホルダーの位置が考えられています。さらに2本分のスペアーのホルダーがあるので、非常に余裕のある装備になっています。

キャビン後方の両サイド壁面にアフターデッキ・ロッドラックを装備し、2本のロッドが重なり合わないように、ポールホルダーの位置を微妙にズラしてあります。さらに、手摺パイプに係船索をセットする様子はさすがです。

フライングブリッジへのステップを利用したロッドラック例です。外側通路側にセットしてあり、ステップの昇降時も邪魔になりません。実際にロッドをセットしてみると、下段のホルダーは気になりますが、上段のホルダーは非常によいポジションといえます。

カディフィッシャーボートのロッドラックとして良いまとまりを位置している例です。このセット位置ならば、全てデッキから手の届く場所であり、パイプクランプしている方向は、強度的にも最も強いフィッティングです。

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