P.17 ロッドホルダーの位置とフィッシングのしやすさ

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ロッドホルダーのベーシックなポジション
ロッドホルダーをフィッティングする場合、自分のボートのコクピットの大きさを考慮して、イラストⅠを参考にベーシックな位置にセッティングすればよいと考えます。そこで、個別のロッドホルダーについて解説することにいたしました。
両舷にフィッティングする❽〜⓫のホルダーの船舷に対する角度は、普通15〜30度です。ただし、アウトリガー・ポールトップの位置や、ハリヤードラインシステムの方法によって角度を決定するのが望ましいと考えます。通常、ホルダーのタイプとしては、埋め込み型のアングルタイプのものが使用されています。
❻❼は、直接リール&ロッドより、フラットに流すライン用のホルダー位置で、通常アングルタイプが使用されます。また、スイング型のようなタイプを取り付けることで、魚への誘いができるものを採用することも可能です。
❶〜❺のロッドホルダーは、アングルタイプ、ストレートタイプのどちらでもよいと考えます。ただし、ストレートタイプのロッドホルダーをフィッティングする場合は、ロッドのトップガイドでラインに傷みが生じやすくなります。この対処法としては、ローラーガイドタイプのロッドを使用するようにすればよいはずです。
⓬〜⓯は、ファイティングチェアー付きのロッドホルダーのポジションです。この位置からは、ラインをフラットに流すことと、アウトリガーを使用することが可能になります。チェアーからアウトリガーへラインを流す場合は、フラットラインは❻❼のライン線上になるので、ロッドはカーブバットを使用するのがベストです。

ロッドホルダーのファイティング位置とフィッシングのしやすさ
イラストⅡにおいて、ロッドホルダーの位置⓫は、❼のリールを巻く人の邪魔にならない範囲A(800mm)程度が適当です。❼の位置は、リールを巻き上げた時、ロッドをロッドホルダーから抜かなくても、リーダーに手が届く範囲Bということになります。
通常Bの距離が600mm、Aの距離を800mmにします。この場合、さらに⓫でリールを巻く人がデッキスペースを取ります。このスペースCを600mmと考えると、全部を合計してコクピットのレール長は2m必要になります。つまり最低でも2mの距離が取れるボートは、フィッシングのしやすいボートといえるわけです。ここでの問題は、イラストⅠの❶❷と、イラストⅡの❷の位置へのホルダーの取り付けです。この取り付けは、コクピット(アフターデッキ)の狭いボートで、ホルダー⓫を取り付けた場合のみに限られます。それ以外の場合は、この位置へのフィッティングは避けるべきです。この位置にフィッティングした場合は、ラインを取るためのフックのようなものを用いると、ロッドをロッドホルダーから抜かなくても、リーダーを手に取ることができます。

ポールタイプのロッドホルダーの利用
コクピットのレールのトップに手摺などが付いているボートでは、埋め込み型のロッドホルダーのフィッティングが適当でないケースもあります。
ロッド&リールをセットしてみたら、リールのハンドルが手摺に当たって操作ができないというような状態になることがあります。このような場合は、無理に埋め込み型のロッドホルダーをフィッティングするのではなく、むしろ手摺を積極的に利用することをお勧めします。そのために用意されているのが、ポールタイプのロッドホルダーです。

ロッドセイフティー・システム
ロッド&リールが海に落ちないように、ロッドホルダーとペアーで使用するのが、ロッドセイフティー・システムです。このシステムは、ワンタッチ金具にセイフティーライン、ボート側に取り付けたクリートやアイから構成されています。ロッドを素早くホルダーから外すことができ、邪魔にならないようにセットすることが可能です。ワンタッチ金具でスムーズに素早く着脱できます。また、セイフティーラインを取り付けたままでもプレイできるように、1.5m〜3m程度の長さ(コクピット中央まで移動できる長さ)にしておくとよいでしょう。


ロッドホルダーを利用したトローリングと曳釣り例

❶❷❸はトローリング、❹❺❻❼はヒコーキや潜水板を使用した曳釣り仕掛けです。注意しなければならない点は、フィッシングのしやすさです。
❶と❺、❸と❼は両方一緒に流すとラインが絡みます。つまり、❶を流す時は❺は流すことはできません。❹と❶、❺は両方同時に流すことが可能です。❹は水深3〜8mの位置に沈み、ラインの長さも短いからです。

❷に曳釣り仕掛けを流してもよいでしょう。ラインを出す距離は両側の❶や❺、❸や❼より長くても短くても大丈夫です。❷をヒコーキによる曳釣り仕掛けにし、❶と❸でトローリングを楽しむならば、集魚の目的でラインを少し長めに出すのがベストです。そして❷に魚がかかったら、トローリングを楽しむためそのままの状態にしておくと集魚の効果があります。

❷から潜水板による曳釣り仕掛けを流すなら、両側の❹と❻はラインが絡まるため流せません。ラインが絡まったり、仕掛けがオマツリしたりでは、フィッシングを楽しむどころではなくなってしまいます。また、フィッシングに気を取られて、ボートの操船がおろそかになるようでは困ります。トローリングや曳釣りを楽しむためには、他船や障害物に十分注意して、安全な走行をこころがけることが重要です。

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